こんにちは、ゆうペイです!
この記事は、ネット銀行は怖い、実店舗のある銀行のほうが安心だと思っている人に向けた話です。
・店がないから、何かあったときに相談できない。
・乗っ取られたら、お金を全部持っていかれそう。
そう思うと、なかなか銀行口座を作る気になれませんよね。
心の声
ネット銀行って、なんだか危なそう。給料を入れる口座は、やっぱり店のある地方銀行やメガバンクのほうが安心な気がする。

その気持ち、わかります。
気をつけるのは銀行の種類ではなく、偽メールや偽サイトです。
📝 このサイトと、この記事について
このサイト「職人、辞める前に」では、建設業の職人を辞めたい人に向けて、辞めたあとにお金で困らないための準備をお伝えしています。
その準備の1つとして、給料を受け取る口座や日常のメイン口座を、店を持たずに主にスマホやパソコンで取引する銀行(ネット銀行)にすることをすすめています。
この記事は、ネット銀行が怖くて、その一歩で止まっている人に伝えたい考え方です。
仕事を辞めようと考えている人は、とくに辞める前に読んでおいてください。
仕事を辞めると、国民健康保険や国民年金、住民税などを自分で払う場面が増えます。
給料の振込先を変える人は、会社への届け出を勤めているうちに済ませておきます。
辞めたあとに自分で払う税金や保険料は、こちらで確かめられます。
👉 退職後の住民税はいつ・いくら払う?職人が辞める前に確かめる税金と保険料
☝️結論から言うと、預金を守る仕組みは、ネット銀行も店のある銀行と同じです。偽メールへの備えと、困ったときの連絡先を知っておけば、安心して使えます。
預金はネット銀行も同じように守られる。気をつけるのは、偽メールや偽サイトにパスワードを入れないこと。
そのうえで、必要であればネット銀行のほかに市区町村の引き落としなどに使える地元の地銀口座を、2つ目として残しておくと良いでしょう。
窓口で顔を見て相談したい人など、ネットの取引を使いにくく感じる人もいるので、自分に合うかはネット銀行が使いにくいのは、どんな人?で確かめてください。
この記事では、ネット銀行が怖い人向けに、
- ネット銀行で心配されていることと、本当のところ
- 店のある銀行にもある、人が関わるリスク
- ネット銀行を安全に使うための4つの決まり
- ネット銀行だけにしない、2つ目の口座の持ち方
☝️を、手渡しや日払いの給料など、職人の働き方に合わせてお伝えします。
ネット銀行で心配されていることと、本当のところ
ネット銀行は、店を持たずに、スマホやパソコンで取引する銀行です。
実店舗がないぶん怖く感じますが、心配されていることを1つずつ見ていくと、店のある銀行と大きくは変わりません。
つぶれたら、預金はどうなる?
銀行がつぶれたときに預金を守る仕組みを、預金保険といいます。
日本に本店のある銀行なら、ネット銀行も店のある銀行も、同じ預金保険で守られます。
🛡 預金保険で守られる額(2026年10月時点)
・利息のつく普通預金や定期預金:1つの銀行ごとに、1人あたり元本1,000万円とその利息まで
・利息のつかない決済用の預金:全額
・同じ銀行にある普通預金や定期預金などは、合算して数えます。1,000万円を超える分は、つぶれた銀行の財産の状況に応じて払われます(減ることがあります)
・外貨預金などは、預金保険の対象外です
給料を受け取って毎月の支払いに使う口座なら、1,000万円を超えることはあまりありません。
超えそうなときは、銀行を分けておけば、それぞれで守られます。
乗っ取られたら、お金は戻る?
個人の口座から、インターネットバンキングでお金を不正に引き出されたときは、本人に落ち度がなければ、全額補償が原則です(全国銀行協会の申し合わせ)。
そのためには、すぐ銀行に知らせ、銀行に被害の状況を十分に説明し、警察にも被害を届けて事情を話すことが条件になります。
💡ただし、偽メールに引っかかってパスワードを入れた場合は、本人に落ち度があったか、どのくらいあったかを銀行が状況を見て決めるので、全額は戻らないこともあります。
家族が引き出した場合や、うその説明をした場合は補償されません。
申し合わせでは、被害にあった日から30日を過ぎても銀行に知らせなかった場合も、補償しないとしています。
詳しい条件は、使う銀行の決まりで確かめてください。日数が過ぎていても、気づいたらまず銀行に連絡します。
では、どんな手口でねらわれるのか。警察庁によると、2025年のインターネットバンキングでの不正送金は4,747件・約103億9,700万円でした。
この数は、ネット銀行だけでなく、店のある銀行のインターネットバンキングも含めた数です。
危ないのはネット銀行かどうかではなく、偽メールや偽サイトにパスワードを入れてしまうことです。
2019年ごろからは、ログインのあとに届く確認の番号まで偽サイトに入れさせて、スマホでの確認を破る手口も広がっています。
現金の出し入れや、税金・公共料金の支払いは?
現金は、セブン銀行やローソン銀行などのコンビニのATMで出し入れできます。
たとえばドコモの銀行は、スマホのアプリを使えば、キャッシュカードがなくてもコンビニのATMで出し入れできます。無料で使える回数は、銀行や使い方によって違います。
税金は、納付書に書かれた番号をアプリに入れて払う方法(ペイジー)などで、家から払えるものが多くあります。
電気代やスマホ代は、カード払いにしておけば、口座がどこでも払えます。カード代の引き落としに使える銀行かは、先に確かめておきます。
ただし、市区町村の国民健康保険料や住民税の口座振替(引き落とし)は、使える銀行が市区町村ごとに決まっていて、ネット銀行が使えないこともあります。
このための2つ目の口座の持ち方は、あとの見出しでお伝えします。
困ったとき、相談できる?
ネット銀行は窓口がない代わりに、チャットや電話などで問い合わせできます。
たとえばドコモの銀行は、チャット(平日9〜18時)、問い合わせのフォーム、電話の予約(銀行から電話をかけてくれる)を用意しています。
窓口で顔を見て相談したい人には物足りないかもしれません。
そのかわり、窓口に行かなくて済むぶん、その場で商品をすすめられる場面も少なくなります。
ネット銀行が使いにくいのは、どんな人?
ネット銀行は誰にでも合うわけではありません。
次のような人は、使いにくく感じることがあるので、先に確かめておきます。
🤔 ネット銀行が使いにくく感じやすい人と、確かめること
・窓口で顔を見て相談したい人:チャットや電話での問い合わせで足りるか
・現金の出し入れが多い人:近くのコンビニのATMで使えるか、無料で使える回数と手数料
・税金や保険料を引き落としで払いたい人:住んでいる市区町村の引き落としに使えるか
・スマホの操作やパスワードの管理が不安な人:家族など、一緒に設定してくれる人がいるか
当てはまる人も、メインはネット銀行、2つ目に地元の口座という分け方にすれば、窓口での相談や現金の出し入れ、市区町村の引き落としは、2つ目でおぎなえます。
店のある銀行にもある、人が関わるリスク
実店舗のある銀行は、窓口で顔を見て相談できるのが良いところです。
ただ、人が関わる分、店のある銀行にもリスクはあります。


たとえば、2024年の終わりに、元銀行員が貸金庫から客の財産を盗んだ事件が公表され、ほかの金融機関でも過去に同じような事件があったと公表されました(金融庁は、これを受けて決まりを改めています)。
預金とは別の話ですが、人に任せれば絶対に安心、とは言い切れません。
もう1つは、保険や投資信託などをすすめられることです。
国民生活センターには、外貨建ての保険をすすめられた相談が寄せられていて、金融機関の職員が家に来て「元本保証」と説明したのに、約80万円の損が出ていた例もあります(2020年の発表)。
すすめられた商品が自分に必要かは、銀行の種類にかかわらず、自分で確かめます。
ネット銀行でも、電話で家計の見直しをすすめてきたり、途中で解約しにくい預金を案内してきたりすることはあります。
いらないものは、誰にすすめられてもいらない。よさそうに見えても、その場では決めないと決めておけば大丈夫です。
ネット銀行を安全に使うための4つの決まり
偽メールや偽サイトは、一つひとつ見抜こうとすると、急いでいるときや疲れているときに引っかかります。
だから、引っかかりにくい決まりを先に作っておきます。店のある銀行のインターネットバンキングを使うときも同じです。


パスワードは、銀行ごとに別のものにします。
パスワードを覚えておいてくれるアプリ(1Passwordなど)は、保存したサイトのアドレスに合うときに入力の候補を出すので、そっくりな偽サイトに飛ばされたとき、候補が出ないことで気づく助けになります。
ネット銀行だけにしない、2つ目の口座の持ち方
ネット銀行をメインにしても、口座をネット銀行だけにはしません。
メインはネット銀行、2つ目は市区町村の引き落としに使える地元の銀行やゆうちょの口座にしておくと、困りません。
ネット銀行のアプリが、一時的に使えなくなることもあります。これは店のある銀行のアプリでも起きることです。
アプリが使えないときの支払いに備えて、2つ目の口座にも急な支払いに使うお金を残し、キャッシュカードで引き出せるようにしておきます。
使っていない口座が多い人は、残す口座と解約する口座を分けておくと、管理が楽になります。
👉 クレジットカードと銀行口座は、辞める前に整理しておこう。職人が支払いをまとめて、使わない分を解約する手順
給料の振込先を会社に決められている人も、ネット銀行をメインにできます。
給料が入る口座から、決まった額を毎月ネット銀行に移す仕組み(ドコモの銀行の定額自動入金など)を使えば、手で移す手間もかかりません。
本人名義の口座から引き入れる仕組みで、入金まで数日かかり、最初の入金は申し込みからもっと時間がかかるので、支払いの日に間に合うように設定します。
どのネット銀行をメインにするかは、カードとの組み合わせで選ぶ方法をこちらにまとめています。
👉 メインカードとメインバンクのおすすめは?職人が辞める前にそろえる、カードと銀行の組み合わせ
🔎 職人なら、ここも決めておく
・手渡しや日払いで給料を受け取る人は、よく使うコンビニのATMで入金できるかと、入金の手数料を確かめておきます
・現場の昼休みや仕事帰りに、ATMを探して並んでいる人は、振込や支払いをアプリで済ませれば、その時間がまるごと浮きます
・寮や社宅を出る人は、銀行に届けている住所も変えておきます。カードや大事なお知らせが前の住所に届いてしまいます
寮を出るときの住所の決め方は、こちらにまとめています。
👉 無職だと部屋は借りにくい?職人が辞める前に、住まいと住所を決めておく理由
銀行口座を整えないまま仕事を辞めると、困ること
口座のことを考えないまま仕事を辞めると、次のようなことが起きやすくなります。
まとめ:ネット銀行は、気をつける所を知って使えば怖くない
- 預金は、ネット銀行も店のある銀行も同じ預金保険で守られる。利息のつく円の普通預金や定期預金などは、1つの銀行ごとに合算して元本1,000万円とその利息まで(外貨預金などは対象外)
- 危ないのは、銀行の種類ではなく偽メール・偽サイト。不正送金の手口の約9割はこれで、店のある銀行のインターネットバンキングも同じようにねらわれる
- 店のある銀行にも、人が関わるリスクがある。不祥事や、窓口でいらない商品をすすめられること
- 安全に使う4つの決まり。公式のアプリから入る → スマホでの確認を設定する → 銀行からの電話はかけ直して確かめる → おかしいと思ったらすぐ知らせる
- メインはネット銀行、2つ目は地元の口座。市区町村の引き落としに使える銀行を確かめておく
自分の使い方に合うネット銀行を選べば、振込やATMの手数料、銀行に行く時間を減らせます。
家から払えて手数料の少ない口座は、仕事を辞めても辞めなくても、毎月の手間とお金を減らしてくれます。
☝️今日やることは、今の使い方に合わせて1つです。
銀行のアプリを使っている人は、スマホでの確認が設定されているかを確かめる
これから銀行を選ぶ人は、すぐ下の記事で、自分に合うカードと銀行の組み合わせを比べます。
👉 今の準備に合わせて、次に読む記事
・メインにするネット銀行を決める人は、
メインカードとメインバンクのおすすめは?職人が辞める前にそろえる、カードと銀行の組み合わせ
・給料の口座をネット銀行に変える人は、
お金が貯まらない現金派の職人へ。辞める前に、支払いを現金からキャッシュレスに変える理由と手順



ネット銀行は、決まりを守って使えば頼れる口座です。
今の使い方に合う方から、1つ確かめてみましょう。
辞める前の準備は7つにまとめているので、できるところから始めてみてください。
👉 辞める前の準備7つを見る
2026年10月時点の公的な資料や公式ページをもとにしています。補償の決まりや手数料、使える支払い方法は銀行や市区町村ごとに違い、変わることもあるので、使う前に各銀行・各市区町村の案内で確かめてください。
- 預金保険機構「預金保険制度の概要」(対象は日本国内に本店のある銀行など・決済用預金は全額保護・利息のつく預金は1金融機関ごとに合算して預金者1人あたり元本1,000万円までと破綻日までの利息等・1,000万円を超える部分は破綻金融機関の財産の状況に応じて支払われる・外貨預金などは対象外)
- 警察庁「令和7年におけるサイバー空間をめぐる脅威の情勢等について」(2026年3月・27ページ:2025年のインターネットバンキングに係る不正送金は4,747件・被害総額約103億9,700万円・フィッシングがその手口の約9割・リアルタイム型フィッシングで二段階認証を突破する手口/29ページ:銀行から電話があった場合は営業店・代表電話に折り返して確かめる・インターネットバンキングは銀行公式サイト・アプリからアクセスする/地方を拠点とした中小規模の金融機関でも法人口座の被害)
- 全国銀行協会「預金等の不正な払戻しへの対応」について(2008年2月19日の申し合わせ:銀行無過失の場合でも、お客さまに過失がないときは原則補償)・「インターネット・バンキングに係る補償の対象・要件・基準等について」(個人のお客さまが対象・要件は金融機関への速やかな通知と十分な説明、捜査当局への被害事実等の事情説明・預金者無過失は全額補償・過失や重過失は被害の状況などを加味して個別に判断・被害発生日の30日後まで通知がない場合、親族等による払戻の場合、虚偽の説明を行った場合などは補償しない)
- 金融庁「貸金庫業務の適正化に関する主要行等向け総合的な監督指針の改正」(担当者解説)(2024年末に元銀行員による貸金庫からの顧客資産の窃取事案が公表され、2025年初旬には複数の金融機関で過去に同様の事案があったと公表・2025年5月30日に監督指針を改正)
- 国民生活センター「外貨建て生命保険の相談が増加しています!」(2020年2月20日:外貨建て生命保険の相談は2018年度に538件で2014年度の3倍以上・70歳以上が約半数・金融機関の職員が自宅を訪問し「元本保証」と説明した豪ドル建て個人年金保険で約80万円の損失が出た例など)
- ドコモの銀行「アプリでATM」(キャッシュカードなしで、セブン銀行・ローソン銀行のATMで入出金)・「納付書からお支払い(ペイジー)」(納付書の番号を入れて支払う・地方税は地方税お支払サイトなど)・「各種お問合せ窓口」(チャットは平日9時〜18時・お問合せフォーム・電話予約)・「定額自動入金サービス」(本人名義の他行口座から引き落とし・毎月5日か27日・入金は原則4営業日後)
- 1Password「Change where a login is suggested and filled」(保存したウェブサイトのアドレスをもとに、ログイン情報の入力候補を出す)
- 横浜市「国民健康保険料の口座振替」(2026年8月27日更新:ネット銀行はPayPay銀行・楽天銀行が利用できる金融機関に入っている)








