こんにちは、ゆうペイです!
この記事は、職人を辞めたいけれど、辞めたあとに払うお金のことまではまだ考えていない人に向けた話です。
給料から引かれていた住民税や保険料は、会社があなたの給料から引いて、代わりに納めていたものです。
辞めて給料がなくなれば、税金も止まると思っている人も多いと思います。
心の声
辞めたら給料がないんだから、税金もかからないでしょ。

そう思いますよね。
でも、転職先で住民税の天引きが引き継がれなかったり、何も知らずにフリーランスになったりして、急に十数万円の支払い用紙が届いて驚く人を見てきました。
住民税は前の年の稼ぎにかかる税金なので、辞めたあとにやって来るんです。
☝️結論から言うと、住民税は辞めたあとも来るので、辞めたあとに自分で払う額を、辞める前に計算しておきます。
給与明細の住民税の欄の額に、辞めた時点で残る月の数(5月分まで)をかけると、目安が出ます。
次の会社にすぐ入らない人は、多くの場合、国民年金と国民健康保険の保険料も自分で払う形に変わります(扶養に入る人などは別。ただし扶養の決まりは、健康保険と年金で違います)。
払うのが難しいときは、免除や軽減、相談の窓口があります。
すでに納付書が届いて払うのが難しい人は、先にこちらを読んでください。
👉 払うのが難しいときに使える制度と相談先
この記事では、職人を辞めたい人向けに、
- 辞めたあとに来る住民税の計算のしかたと、払い方
- 国民年金と国民健康保険の保険料
- 払うのが難しいときの免除・軽減・相談先と、逆に戻ってくるお金
☝️の3つを、職人の働き方に合わせてお伝えします。
辞める日を決める前に、ひと通り読んでおいてください。
辞めても住民税が来るのは、前の年の稼ぎにかかるから
会社で働く人の住民税は、前の年の稼ぎをもとに1年分の額が決まります。
その額を6月から次の年の5月まで、12回に分けて給料から引く仕組みです(特別徴収)。
なので、辞めたあとも働いていたころの稼ぎの分の住民税が残ります。
①がいくらになるかは、自分の給与明細で計算できます。
今払っている住民税は、5月分までです。
給与明細の住民税の欄の額に、辞めた時点で残る月の数(5月分まで)をかけます。
最後の給料で何月分まで引かれるかと、残る金額は、会社に確かめます。


辞める月で、まだ払っていない住民税の払い方が変わる
①のまだ払っていない分をどう払うかは、辞める月で変わります。
※5月に辞めると、最後の1か月分が給料から引かれて終わります。1月〜4月に辞めても、最後の給料などが、まだ払っていない額より少ないときは、まとめて引けないことがあります。2026年10月時点の東京都主税局の案内より。
6月〜12月に辞める人は、まとめて引いてもらうか納付書で払うかを、辞めると伝えるときに会社と決めておきます。
納付書で払う人は、届く前から①の分のお金を別にしておくと、慌てずにすみます。
次の会社に入るなら、給料から引いてもらうよう頼む
次の会社にすぐ入る人は、新しい会社に「住民税を給料から引いてほしい」と伝えると、納付書の分を給料からの天引きに切り替えてもらえます。
ただし、納期限が過ぎた分は切り替えられません。
転職のときに伝え忘れて、納付書に気づかないままの人もいるので、入るときに一言伝えておきます。
一人親方やフリーランスになるなら、毎年自分で払う
一人親方やフリーランスになると、給料から引いてくれる会社がありません。
住民税は、毎年6月ごろに届く納付書で自分で払います。
保険料も含めて、会社員のときとの違いは、こちらにまとめています。
👉 個人事業主の保険・年金・労災は会社員とどう違う?職人が辞める前に確かめること
国民年金と国民健康保険も、自分で払う形に変わる
次の会社にすぐ入らない人は、会社の年金と健康保険から抜けて、多くの場合、国民年金と国民健康保険などに入ります。
保険料は、給料から引かれるのではなく、自分で払う形に変わります。
家族の扶養に入る人などは、手続きも払う額も違います。
ただし、扶養の決まりは健康保険と年金で別です。年金で扶養に入れるのは、厚生年金に入っている配偶者に扶養される人だけなので、親の健康保険の扶養に入る人も、20歳以上60歳未満なら国民年金に切り替えます。
健康保険をどれにするかは、健康保険の記事で確かめられます。
国民健康保険の保険料は、辞めて収入が減っても、すぐには下がらないことがあります。
会社の健康保険を続ける(任意継続)か、国民健康保険に入るかで、払う額が変わることもあります。
辞める前に、どちらがいくらになるかを役所や健康保険に聞いて比べておきます。
👉 自分の健康保険はどれ?職人が見分ける4種類と、辞めたら変わること
払うのが難しいときに使える制度と相談先
収入が止まって払うのが難しいときのために、それぞれの支払いに免除や軽減、支払いを待ってもらう仕組みがあります。
払えないと分かった時点で、納期限の前に手続きや相談をします。
特に国民年金は、辞めた人の前の年の稼ぎをゼロとして見てもらえる免除の特例があります。
手続きをせずに払わないままにすると、病気やケガで障害が残ったときの年金を受け取れない場合があります。
払えないときは、払わないまま放っておかず、免除を申し込みます。
※免除を受けた期間の分は、将来の年金が払った場合より少なくなります。10年以内なら、あとから払って(追納)増やせます。
窓口では、納付書を持ってこう聞けば話が早く進みます。
窓口での聞き方(例)
仕事を辞めて収入が減りました。この納付書を期限までに払うのが難しいのですが、使える制度はありますか。
辞めたあとに戻ってくるお金もある
来る支払いばかりではありません。
年の途中で辞めて、その年のうちに次の会社に入らなかった人は、給料から引かれた所得税を払いすぎていることがあります。
会社の年末調整を受けられないからです。
その年のうちに次の会社に入った
前の会社の給料も含めて、次の会社の年末調整でまとめて精算される
その年は次の会社に入らなかった
次の年の1月から5年以内に確定申告(還付申告)をすると、払いすぎた所得税が戻る。源泉徴収票を使う
※一人親方などで独立して、自分で稼いだ所得があり確定申告が必要な人は、原則として次の年の3月15日までに申告します。給料から所得税が引かれていなかった人(源泉徴収票の源泉徴収税額が0)は、戻るお金はありません。2026年10月時点の国税庁の案内より。
確定申告の書類は、国税庁のホームページで画面の案内に沿って作れます。
辞めるときに会社から受け取る源泉徴収票は、なくさずに取っておきます。
👉 退職は何日前に言う?辞めさせてくれないときは?職人が辞めると伝える手続き
辞める前から辞めたあとまでの、支払いの順番


知らないまま辞めると、困ること
まとめ:辞める前に、あとから来る支払いを数えておこう
😣 知らずに辞めると
・急に届いた納付書に慌てる
・生活費から払うことになる
・免除や戻るお金に気づかない
😊 数えてから辞めると
・来る額と時期が分かっている
・払う分を先に取っておける
・免除や確定申告まで手が回る
- 住民税は前の年の稼ぎにかかるので、辞めたあとも来る。給与明細の住民税の欄×辞めた時点で残る月の数(5月分まで)で、自分で払う額を計算する
- 辞める月で払い方が変わる。6月〜12月に辞めるなら、まとめて引いてもらうか納付書で払うかを会社と決める。次の会社に入るなら、天引きを頼む
- 払うのが難しいときは、国民年金の免除の特例や、役所への相談がある。その年に次の会社に入らなかったら、確定申告で払いすぎた所得税を取り戻す
保険料の額や制度の条件は、これからも変わることがあります。
でも、「辞めたあとに来る支払いを、辞める前に数えておく」ことの大切さは変わりません。
☝️今日やることは1つだけです。
給与明細の住民税の欄を見て、辞めた時点で残る月の数(5月分まで)をかけてみる
計算した額は、辞めたあとの生活費とは別に取っておくお金です。
住民税は毎年6月に、前の年の稼ぎをもとに新しい1年分が決まります。この分も、別に見込んでおきます。



来ると分かっている支払いなら、慌てずにすみます。
辞める前に、一度だけ数えておきましょう。
辞めたあと毎月いくら要るかと、今の貯金で何か月暮らせるかの数え方は、こちらにまとめています。
👉 仕事を辞めるなら貯金はいくら?辞めたあと毎月いくら要るか、職人が辞める前に数える方法
次の収入をどうするかが決まっていない人は、勤めているうちに、次の仕事を探し始めておくと安心です。
👉 転職活動は辞める前?辞めてから?職人が在職中に始めて分かる、自分の値打ち
辞める前の準備は7つにまとめているので、できるところから始めてみてください。
👉 辞める前の準備7つを見る
📚 出典・参考
2026年10月時点の公式ページをもとにしています。決まりや金額は変わることがあるので、最新の内容は各窓口で確かめてください。
- 横浜市「退職後の住民税は…」(会社勤めの住民税は前年の所得をもとにした年税額を翌年6月〜そのまた翌年5月に12回で給与から納める・退職の年の1月〜退職月までの所得の分は翌年6月から納税通知書で納める)
- 東京都主税局「特別徴収にかかる手続きについて」(6月〜12月の退職は普通徴収に切り替え・申し出があれば一括徴収/1月〜4月の退職は原則一括徴収/5月退職は最終月分を特別徴収/普通徴収から特別徴収への切替は納期限が過ぎたものは不可)
- 横浜市「市税の支払いが難しい場合はどうしたらよいですか。」(徴収猶予・換価の猶予・自己都合ではない失職などの減免・区役所税務課に相談)
- 横浜市「市税を納期限内に支払えなかった場合、どうなりますか。」(督促状・催告書・納付が遅れた期間に応じて延滞金がかかることがある)
- 日本年金機構「国民年金の保険料はいくらですか。」(令和8年度は月額17,920円)
- 日本年金機構「国民年金に加入するための手続き」(20歳以上60歳未満で厚生年金に入っていない人は第1号か第3号・第3号は厚生年金に入る配偶者に扶養される人で、配偶者の勤務先を通じて手続き)
- 日本年金機構「【転職をご検討中の方へ】国民年金の加入、保険料免除・納付猶予制度のご案内」(退職して次の会社まで期間が空くときは国民年金の加入手続き・約2週間後に納付書・退職による特例免除は退職した方の前年所得をゼロとして審査・未納だと障害年金や遺族年金を受け取れない場合・免除期間は年金額が低くなり10年以内なら追納できる)
- 日本年金機構「国民年金保険料の免除制度・納付猶予制度」(失業の場合は離職票や雇用保険受給資格者証のコピー・申請は役所の国民年金担当窓口か年金事務所)
- 厚生労働省「国民健康保険の保険料・保険税について」(納めることが困難な場合の減免・納付猶予/特定受給資格者・特定理由離職者は失業時から翌年度末まで前年の給与所得を30/100として算定)
- 東京都北区「非自発的失業者の保険料軽減制度(国民健康保険)」(離職時に65歳未満・雇用保険受給資格者証などの離職理由番号で判定・給与所得を30/100として保険料を算出・離職日の翌日が属する月からその翌年度末まで・世帯主か離職者の届出が必要)
- 横浜市「個人の市民税特別徴収に関する異動届・切替依頼書の提出」(横浜市の普通徴収の納期は年4回〈6月・8月・10月・1月〉・異動届出書の処理時期に応じて残りの納期で分割して納付)
- 飯塚市「住民税の納付について」(普通徴収の納期は6月・8月・10月・12月の年4回=納期の月は市区町村で違う/1月〜4月の退職は申し出がなくても一括徴収)
- 国税庁 タックスアンサー No.1910(年の途中で退職したまま再就職しないと年末調整を受けられず所得税が納め過ぎになる場合・翌年以降5年以内の確定申告で還付)
- 国税庁 タックスアンサー No.2030 還付申告(翌年1月1日から5年間提出できる・源泉徴収税額が0なら還付はない)
- 国税庁 タックスアンサー No.2020 確定申告(確定申告の期限は原則として翌年3月15日)
- 国税庁「年末調整の対象となる人」(12月の給与の支払を受けたあとに退職した人などは年末調整の対象)
