こんにちは、ゆうペイです!
この記事は、職人を辞めて建設業以外の仕事に移りたいけれど、自分に何ができるのか分からない人に向けた話です。
求人を開いても「未経験歓迎」の言葉ばかりが並んでいて、どれを選べばいいか決められないこともあると思います。
現場でやってきたことと持っている資格を書き出して、ほかの仕事の言葉に置き換えると、探す仕事と検索する言葉が決まります。
心の声
職人しかやってこなかった。ほかの仕事なんて、できるのかな。

不安になりますよね。
でも現場で身につけたことの中には、ほかの仕事でも生かせるものがあります。
☝️結論から言うと、建設業以外の仕事を探すときは、
【経験と資格を書き出す→生かせる仕事を調べる→求人を探して手取りと条件で比べる】の順で探します。
持っている資格や免許の名前で求人を探すと、経験を生かせる仕事が見つけやすくなります。
足りないものがあれば、働きながら国の支えを使って学べる場合もあります。
この記事では、職人からほかの業種へ移りたい人向けに、
- 現場の経験と資格を、ほかの仕事の言葉に置き換える書き出し方
- 経験を生かしやすい、建設業以外の仕事の例と調べ方
- 足りないものを学ぶときの国の支え(働きながら学ぶ人/仕事を探している人)
☝️を、日給や寮など職人の働き方に合わせてお伝えします。
資格や免許がある人は、修了証や運転免許証を手元に用意して読んでみてください。
体の不調で、今の仕事を続けるのがつらい人は、先にこちらを読んでおいてください。
👉 ケガや病気で職人を辞めるとき、お金はどうなる?傷病手当金と失業保険の順番
① 現場でやってきたことと、資格・免許を書き出す
まず、現場で毎日やってきたことと、持っている資格や免許を書き出します。
職人の仕事には、体を動かすことのほかに、段取りや図面、安全の確認など、ほかの仕事でも使うことがたくさん入っています。
書き出したら、ほかの仕事ではそれを何と呼ぶかに置き換えます。
あわせて、今回の転職で変えたいこと(体の負担・休み・手取りなど)も、1つ書き添えておきます。
| 現場でやってきたこと | ほかの仕事での言い方 | 調べる仕事の候補 |
|---|---|---|
| その日の作業の順番や、材料と人の手配を考える | 段取り・工程の管理 | 工場の生産の管理、物流の管理 |
| 図面を見て、寸法どおりに作る | 図面の読み取り・正確な作業 | 製造(加工・組み立て)、設備の保守 |
| 危ない作業の前に、まわりと手順を確かめる | 安全の確認 | 工場・倉庫・設備の点検 |
| トラックで資材を運び、積み下ろしをする | 運転・荷物の積み下ろし | 配送のドライバー、倉庫の作業 |
| 電気の配線や水道の配管をする | 設備の取り付け・点検 | ビルや工場の設備の管理・保守 |
資格と免許は、修了証や免許証で正しい名前を書き出す
求人の「必要な資格」や「歓迎する資格」の欄には、資格の正しい名前で書かれています。
技能講習や特別教育の修了証、運転免許証を見ながら、名前どおりに書き出しておくと、③で求人を探すときにそのまま使えます。
🔎 職人なら、ここも確かめる
・会社が講習の費用を出した資格の修了証を、会社に預けたままの人は、辞める前に手元に戻してもらえるかを確かめる
・会社のトラックで運転していた人は、自分の免許で運転できる大きさの車だったかも確かめる
② 生かせる仕事の中身を、国の職業情報サイト「job tag」で調べる
仕事の名前だけでは、毎日どんな作業をするのか、何の資格が要るのかまでは分かりません。
厚生労働省の職業情報提供サイト「job tag」では、500を超える仕事について、仕事の内容や必要な資格、賃金や求人の多さの目安を調べられます。
職人の経験を生かしやすい、建設業以外の仕事の例
職場の移り方には、大きく2つの道があります。
業界(建設業・製造業など、どの業種で働くか)と、仕事の中身(毎日やる作業)を一度に両方変えるより、どちらか片方を残すと、これまでの経験を生かしやすくなります。
🔁 仕事の中身を残して、業界を変える
例えば、電気や配管の経験を生かして、ビルや工場の設備の管理に移る道です。このあと並べる例の多くは、こちらです
📋 業界を残して、仕事の中身を変える
例えば、建設業の中で、現場の作業から施工管理に移る道です。くわしくは、この章の最後に書いています
①の書き出しから、生かせそうな仕事の例を並べます。
どの仕事にも、職人の経験が生きる所と、移る前に確かめておきたい所があります。
体の負担を減らしたい人は、荷物の重さや積み下ろし、立ったままの時間も求人で確かめます。
経験が生かせるかと、辞めたい理由がなくなるかの両方で比べます。
📋 建設業の中で、作業から管理へ移るなら
施工管理は、段取り、図面、現場の流れを知っていることを生かせることがあります。残業の多さ、休みの日、施工管理技士などの資格が求められるかを、求人で確かめます。


③ 求人を資格や経験の言葉で探し、手取りと条件で比べる
調べた仕事の求人は、ハローワークインターネットサービスや転職サイトで探します。
ハローワークインターネットサービスでは、フリーワードの欄に資格や免許、仕事の名前を入れると、仕事の内容や必要な資格にその言葉が入っている求人を探せます。
言葉はスペースで区切って何個か入れられ、すべての言葉を含む求人か、どれかを含む求人かを選べます。言葉はできるだけ短くするのが、見つけやすくするこつです。
気になる求人が見つかったら、月給や日給の額だけで決めずに、引かれたあとの手取りと、休み・夜勤・寮費・期間の決まった契約かどうかを並べて比べます。
今の仕事の手取りと同じ物差しで比べる方法は、こちらにまとめています。
👉 職人の給料が安くて辞めたい人へ。辞める前に手取りを比べよう
求人票の月給の中身の読み方と、働きながら転職活動を進める方法は、こちらです。
👉 転職活動は辞める前?辞めてから?職人が在職中に始めて分かる、自分の値打ち
職人が職場を移るときは、求人を見てというより、人づてに聞いた金額の話で動く人が多かったように思います。
聞こえてくる日給は良く見えても、雨で休みが多く、月の手取りを均すと少なかったという話もありました。
ほかの業種へ移るときも、聞いた額ではなく、求人に書かれた条件を全部並べて比べます。
資格や知識が足りないときに使える、国の支え
生かせる仕事が見つかっても、資格や知識が足りないこともあります。
ただ、資格を取る前に、応募のときに必要なのか、入社後に取れるのかを、求人や応募先で確かめます。
学ぶときの国の支えは、働きながら学ぶ人向けの教育訓練給付と、仕事を探している人向けの職業訓練(ハロートレーニング・求職者支援制度)に分かれていて、使える人と条件が違います。
辞める前の1年以内に学ぶと、失業保険の給付制限がなくなる場合がある
自分の都合で辞めた人(正当な理由がない場合)は、ハローワークで受け取る資格が決まってから7日間の待期(失業保険が出ない期間)のあと、さらに原則1か月(3か月になる場合もあります)、失業保険を受け取れない期間(給付制限)があります。
2025年4月からは、辞める日の前の1年以内に対象の講座を受けた人は、申し出ればこの給付制限がなくなります。
辞めたあとに受け始める人も、受け始めてから給付制限がなくなります。対象になるのは、2025年4月1日以降に始めた、教育訓練給付の対象の講座や国の職業訓練などです(途中でやめた講座は対象外)。7日間の待期は残ります。
申し出が遅れると、さかのぼれない期間があるので、対象の講座かどうかと申し出の期限を、受ける前にハローワークで確かめます。
雇用保険に入っているかの確かめ方と、失業保険を受け取るまでの流れは、こちらにまとめています。
👉 職人が辞めたら雇用保険はどうなる?入っているかの確かめ方と、もらえるお金


職人なら、ここも確かめておく
会社に雇われずに、個人事業主として独立する道を考えている人は、保険・年金・労災がどう変わるかを先に確かめておきます。
👉 個人事業主の保険・年金・労災は会社員とどう違う?職人が辞める前に確かめること
寮を出る人は、住まいの申し込みも勤めているうちに進めておきます。
👉 無職だと部屋は借りにくい?職人が辞める前に、住まいと住所を決めておく理由
調べないままほかの業種へ移ると、困ること
経験や資格を確かめないまま移ると、次のようなことが起きやすくなります。
こうした困りごとを減らすために、今できる準備を進めます。
まとめ:経験と資格を書き出して、生かせる仕事を調べてから探そう
😣 調べないまま探すと
・何を探せばいいか分からない
・入ってから条件の違いに気づく
😊 書き出して調べてから探すと
・経験を生かせそうな仕事の候補を探せる
・手取りと条件で比べて選べる
- 現場でやってきたことと、資格・免許を書き出す。段取り・図面・安全の確認・運転などを、ほかの仕事の言葉に置き換える。免許は取った時期で運転できる車の大きさが違う
- 生かせる仕事の中身を、job tagで調べる。資格の名前から仕事を探し、仕事の内容・必要な資格・賃金の目安を見る
- 求人を資格や経験の言葉で探し、手取りと条件で比べる。夜勤・交替勤務・寮費・期間の決まった契約かどうかも並べる
- 足りないものを学ぶなら、働きながら学ぶ支えと、仕事を探す人向けの訓練を分けて確かめる。働きながらなら教育訓練給付、仕事を探している人はハロートレーニングや求職者支援制度。2025年4月からは、辞める前の1年以内に対象の講座を受けると、申し出れば、自分から辞めたときの給付制限がなくなる場合がある
求人の数や制度の細かい決まりは、これからも変わることがあります。
でも、「自分の経験と資格を言葉にしてから探すと、選べる仕事が増える」ことは変わりません。
☝️今日やることは1つだけです。
現場で自分が担当してきたことを、3つ書き出す
資格や免許があれば、修了証や免許証にある名前どおりに添えます。書き出した言葉を、job tagやハローワークの求人検索に入れると、調べる仕事の候補が見えてきます。



現場でやってきたことは、ほかの仕事の言葉に直せます。
まずは書き出すところから始めましょう。
移る前に、辞めたあと毎月いくら要るかと、手元のお金で何か月暮らせるかも数えておくと、落ち着いて次を選べます。
👉 仕事を辞めるなら貯金はいくら?辞めたあと毎月いくら要るか、職人が辞める前に数える方法
辞める前の準備は7つにまとめているので、できるところから始めてみてください。
👉 辞める前の準備7つを見る
2026年10月時点の公式ページなどをもとにしています。決まりや金額は変わることがあるので、最新の内容は各窓口で確かめてください。
- 警察庁「運転免許統計」(4頁の用語の説明:2007年6月1日以前に取った普通免許は中型〈8t限定〉=車両総重量8t未満・最大積載量5t未満、2007年6月2日から2017年3月11日までに取った普通免許は準中型〈5t限定〉=車両総重量5t未満・最大積載量3t未満)・警察庁「準中型免許」リーフレット(1頁:2017年3月12日以降の普通免許は車両総重量3.5t未満・最大積載量2t未満)
- 国土交通省の資料(83頁 1-26)(車両総重量は、ふつう車両重量+最大積載量+乗車定員×55kg。例外もあるので車検証に書かれた値で確かめる)
- 厚生労働省「フォークリフト」(4頁 表1-1:最大荷重1t以上は運転技能講習修了者・1t未満は特別教育修了者か技能講習修了者・公道を走るには別に自動車の運転免許などが必要)
- クレーン等安全規則(厚生労働省 法令等データベース)(21条・22条=クレーンの運転、221条・222条=玉掛け。資格はクレーンの種類やつり上げ荷重で分かれる)
- 厚生労働省 職業情報提供サイト「job tag」・使い方・自己診断ツール(500を超える職業・免許や資格から探せる・自己診断・しごと能力プロフィール)・統計の数字についての説明(2026年10月27日更新)(賃金などの統計は複数の職業を含む分類のことがある)・職業の例:ビル施設管理
- 高齢・障害・求職者雇用支援機構(JEED)熊本の職業訓練の案内(電気系の訓練を終えた人の仕事の例に設備の管理がある)
- ハローワークインターネットサービス「求人情報検索のしかた」(フリーワードは職種・仕事内容・必要な免許資格などが対象・スペースで区切って複数入れられ、すべて含むか、いずれかを含むかを選べる・短い言葉がよい)
- 厚生労働省 一般教育訓練給付金の案内(PDF・2026年4月版)(4〜5頁:指定講座を修了・経費の20%・上限10万円・4千円以下は出ない・支給要件期間は原則3年以上〈初めては1年以上〉・離職者は資格を失った日から原則1年以内に始める)・ハローワーク「教育訓練給付制度」
- 厚生労働省「ハロートレーニングについて知る」(離職者訓練・求職者支援訓練は受講料原則無料〈教材費などは自己負担〉・求職申込みと職業相談→受講申込み→面接・筆記試験など→受講あっせんの順・求職者支援訓練は2〜6か月)・同 離職者訓練のページ(公共職業訓練はおおむね3か月〜2年)
- ハローワークインターネットサービス「基本手当について」(公共職業訓練等を受講する場合:安定所長の受講の指示を受けると、訓練期間中に所定給付日数が終わっても訓練が終わる日まで基本手当が続く・受講手当〈日額500円・上限2万円〉と通所手当・受講の指示は原則として支給残日数が一定以上ある時点で行う)・ハローワーク札幌「公共職業訓練を受講する場合には」(必要な支給残日数は訓練開始日現在で見る・受講手当は一の訓練につき40日分まで・通所手当は片道2キロ以上)
- 厚生労働省「求職者支援制度のご案内」・詳しい案内(11頁:本人収入月8万円以下・世帯収入月30万円以下・世帯の金融資産300万円以下・訓練の日は原則すべて出席〈やむを得ない欠席でも8割以上〉・住んでいる所のほかに土地や建物がない・同じ世帯で同時に受けていない・過去に受けた場合の制限など=訓練を受ける条件と給付金の条件は別)
- 厚生労働省「令和7年4月以降に教育訓練等を受ける場合、給付制限が解除され、基本手当を受給できます」・リーフレット(1〜2頁:2025年4月1日以降に始めた対象の訓練・離職日前1年以内に受けた人〈途中でやめた人を除く〉か離職後に受けている人・7日の待期は残る・重責解雇は対象外・申し出に期限がある/2頁の注:正当な理由のない自己都合の給付制限は原則1か月、5年間に2回以上は3か月)
- 厚生労働省「Q&A~労働者の皆様へ(基本手当、再就職手当)」(自己都合退職の給付制限は待期7日のあと原則1か月)
- 厚生労働省「職業紹介事業の業務運営要領」第2 取扱職業の範囲(有料職業紹介は建設業務〈建設工事の現場で直接作業する業務〉に就く職業を紹介できない)・同 建設業務の例外の制度のページ(許可を受けた建設事業主団体などの例外・許可一覧は2026年9月1日現在)
- 厚生労働省 労働基準法のQ&Aのページ・厚生労働省「労働条件通知書(一般労働者用;常用、有期雇用型)」(賃金の計算の方法と、締切り・支払いの時期は別の項目として明示する)



