こんにちは、ゆうペイです!
この記事は、職人を辞めたいけれど、辞めたあとのお金をまだ数えていない人に向けた話です。
貯金がいくらあれば辞めても大丈夫なのか、はっきり答えられる人は多くないと思います。
しかも辞めたあとは、給料から引かれていた税金や保険料を自分で払う形になるので、通帳から出ていくお金は今より増えることが多いんです。
心の声
貯金はあまりないけど、辞めてから考えればなんとかなるでしょ。

その気持ち、わかります。
ただ、寮を出て部屋を借りたいと言いながら、まとまった初期費用がたまらず、いつかいつかでそのまま寮に住み続けている人を見てきました。
辞めたあとに詰まりやすいのは、住む所のお金なんです。
☝️結論から言うと、辞める前に「辞めたあと毎月いくら要るか」と「今の貯金で何か月暮らせるか」を数えておきます。
目標の金額がたまるまで辞めてはいけない、という話ではありません。
数字が分かっていれば、足りない分をどう埋めるか、いつ辞めるかを自分で決められます。
この記事では、職人を辞めたい人向けに、
- 辞めたあと毎月いくら要るかの数え方
- 住む所を変えるときの初期費用と、今の貯金で何か月暮らせるかの数え方
- 足りないと分かったときに、先にやること
☝️の3つをお伝えします。
通帳か銀行のアプリを手元に用意して読んでみてください。
辞めたあと毎月いくら要るかは、今の出費に増える支払いを足して数える
辞めたあとの毎月の出費は、今の出費をもとに数えます。
そこに辞めたあとに毎月増える支払いを足し、仕事をしなくなって減る出費を引きます。
住民税の残りのようにまとめて払うお金は、毎月の出費に混ぜず、あとで貯金から先に取り分けます。
カードや口座がいくつもあって、先月の出費を集めるのが大変な人は、辞める前に支払いをまとめておくと、毎月見る明細を減らせます。
👉 クレジットカードと銀行口座は、辞める前に整理しておこう。職人が支払いをまとめて、使わない分を解約する手順
②の辞めたあとに毎月増える支払いは、次の表で数えます。
どれも、勤めているあいだは給料から引かれていたり、会社が用意していたりしたお金です。
| 辞めたあとに毎月増える支払い | 毎月いくらかの数え方 |
|---|---|
| 国民年金 | 月17,920円(2026年度)。20歳以上60歳未満で、辞めた日の翌日から厚生年金に入らない人が払う |
| 国民健康保険 | 住んでいる所と前の年の稼ぎで変わるので、市区町村の窓口で見込み額を聞く。会社の健康保険を続ける(任意継続)なら、保険料はおおむね今の2倍 |
| 家賃・光熱費 | 寮費が給料から引かれていた人が部屋を借りるなら、家賃と光熱費を自分で払う |
住民税と保険料がいつ・いくら届くかは、こちらにまとめています。
👉 退職後の住民税はいつ・いくら払う?職人が辞める前に確かめる税金と保険料
国の平均の生活費は、あてにしすぎない
国の調べでは、2025年の一人暮らしの人の1か月の出費は、平均173,042円でした。
ただ、この平均には、所得税・住民税などの税金や、年金・健康保険などの社会保険料は入っていません。
平均の年齢も58.6歳と高く、持ち家の人も含むので、住まいのお金は低めに出ています。
平均は、ほかの人の暮らしを全部ならした数字です。
辞めたあとに自分がいくら要るかは、自分の通帳で数えたほうが確かです。
🔎 職人なら、ここも数える
・日給など働いた日数で給料が変わる人は、今の手取りを1年で均して見る(雨の多い月は少ない)
・寮費が給料から引かれていた人は、辞めると家賃と光熱費が別に出ていく
・会社持ちだったガソリン代や道具代、車のローンがある人は、それも毎月の出費に入れる
今の手取りを1年で均す数え方は、こちらにまとめています。
👉 職人の給料が安くて辞めたい人へ。辞める前に手取りを比べよう
住む所を変えるなら、初期費用を先に数える
見てきた中で、辞めたあとにいちばん詰まりやすかったのは住む所のお金です。
部屋は、毎月の家賃とは別に、借りるときにまとまったお金がかかります。
このお金がたまらないと、住む所を探すところから進めなくなります。
この例では、家具や家電の前に、初期費用と引っ越し代だけで25万〜35万円ほどかかります。
部屋の契約費用・引っ越し代・家具や家電の代金は、毎月の生活費とは別に先に取っておくお金として数えます。
契約するときには、入る月の家賃(前家賃)も払います。ただし、何か月暮らせるかを数えるときは、前家賃は毎月の家賃として数え、先に取り分ける契約費用には入れません。


部屋の申し込みでは勤め先や収入を見られるので、引っ越すなら勤めているうちに申し込んだほうが進めやすくなります。
👉 無職だと部屋は借りにくい?職人が辞める前に、住まいと住所を決めておく理由
初期費用を減らす方法と、足りない分を寮にいるうちに貯める順番は、こちらにまとめています。
👉 寮を出たいのに初期費用がない職人へ。部屋を借りるお金の減らし方と、寮にいるうちの貯め方
寮や社宅つきの会社を、比べたうえで選ぶのも1つの道
住まいと仕事が一緒に決まる寮や社宅つきの会社を、よく考えて選ぶ人もいます。
避けたいのは、お金がなくて住む所に困った結果、条件を比べないまま入ってしまうことです。
選ぶときは、次の3つを確かめてから決めます。
寮費などを引いたあとの手取りで、ほかの仕事と比べてから選べば、思っていなかった条件に困ることも減らせます。
先に取り分けた残りの貯金で、何か月暮らせるか数える
辞めたあとの毎月の出費が分かったら、今の貯金で何か月暮らせるかを数えます。
その前に、住民税の残りや年払いのお金、住む所を変える人は部屋の契約費用(前家賃を除く)・引っ越し代・家具や家電の代金を、貯金から先に引いておきます。
残った貯金を、辞めたあとの毎月の出費で割ります。
自分から辞めた場合、受け取る条件を満たしていれば、失業保険の最初の振り込みは、ハローワークで手続きしてから2か月ほど先が目安です。
辞めてから手続きするまでの日数もかかりますし、辞めた理由によって時期は変わります(待ちが3か月の人は、もっと先になります)。
この例で部屋を借りる人は、失業保険が入る前に貯金が尽きてしまいます。
それに、失業保険の1日あたりの金額は、辞める前6か月の給料をもとにした日額の、年齢や給料によっておよそ45〜80%で、上限もあります。入り始めても、足りない分は貯金から出ていきます。
失業保険がいつから・いくら出るかは、こちらにまとめています。
👉 職人が辞めたら雇用保険はどうなる?入っているかの確かめ方と、もらえるお金
何か月分の貯金があれば安心かは、人によって違います。
収入が止まったときのための貯えは「生活防衛資金」と呼ばれることもありますが、大事なのは、自分の貯金で何か月もつかを知っておくことです。
足りないと分かったら、先にやること
数えてみて足りないと分かっても、慌てなくて大丈夫です。
何がなんでも、目標の金額がたまるまで辞めてはいけないわけではありません。
足りない分をどう埋めるかを、辞める前に決めておきます。
次の仕事を勤めながら探す方法は、こちらにまとめています。
👉 転職活動は辞める前?辞めてから?職人が在職中に始めて分かる、自分の値打ち
スマホ代や保険など、毎月の支払いを何から見直すかは、こちらにまとめています。
👉 固定費の見直しは何から?職人が仕事を辞める前に、毎月の支払いを減らす順番
💡 体や心が限界なら、お金より先に体を守る
体や心がもう限界なら、お金がたまるのを待つより、先に体を守ることを考えてください。会社の健康保険に入っている人は、辞める前に病院で診てもらうと、働けないあいだのお金(傷病手当金)が出ることがあります。家賃が払えなくなりそうなときは、住んでいる地域の自立相談支援機関に相談できます。
👉 全国の自立相談支援機関の一覧
体のことで辞めるときのお金の順番は、こちらにまとめています。
👉 ケガや病気で職人を辞めるとき、お金はどうなる?傷病手当金と失業保険の順番


数えないまま辞めると、困ること
まとめ:辞める前に、辞めたあとのお金を数えておこう
😣 数えずに辞めると
・思ったより早く貯金が減る
・住む所を変えたくても変えられない
・急いで次の仕事を選ぶことになる
😊 数えてから辞めると
・何か月もつかが分かっている
・初期費用を先に取っておける
・辞める時期を自分で決められる
- 辞めたあとの毎月の出費は、今の出費に増える支払いを足して数える。国民年金・国民健康保険、寮を出るなら家賃と光熱費。住民税の残りや年払いのお金は、毎月の出費に混ぜず先に取り分ける。国の平均の生活費には、税金や社会保険料は入っていない
- 住む所を変えるなら、初期費用を先に取っておく。家賃の4.5〜5か月分ほどの初期費用に、引っ越し代、持っていなければ家具や家電の分。寮や社宅つきの会社を比べたうえで選ぶのも1つの道
- 何か月暮らせるかは、先に取り分けた残りの貯金を、辞めたあとの毎月の出費で割る。自分から辞めると、失業保険の最初の振り込みは手続きから2か月ほどが目安。足りなければ、辞める時期・次の仕事・出費の見直しで埋め方を決める
保険料の額や制度の決まりは、これからも変わることがあります。
でも、「辞めたあとのお金を、辞める前に数えておく」ことの大切さは変わりません。
☝️今日やることは1つだけです。
通帳を開いて、先月出ていったお金を書き出す
家賃、光熱費、スマホ、保険、ローン、食費を足せば、今の毎月の出費が分かります。
そこに辞めたあとに毎月増える支払いを足し、住民税の残りなどのまとまった支払いを貯金から先に取り分ければ、何か月暮らせるかが見えてきます。



足りない数字が出ても、がっかりしなくて大丈夫です。
いくら足りないかが分かれば、いつ辞めるか、何から始めるかを自分で決められます。
住む所を変える人は、部屋の申し込みや住所のことも、勤めているうちに進めておくと安心です。
👉 無職だと部屋は借りにくい?職人が辞める前に、住まいと住所を決めておく理由
辞めたい理由別に、辞める前に確かめることは、こちらにまとめています。
👉 職人を辞めたいと思ったら、辞める前にやること。次の仕事とお金で困らないための準備
辞める前の準備は7つにまとめているので、できるところから始めてみてください。
👉 辞める前の準備7つを見る
📚 出典・参考
2026年10月時点の公式ページなどをもとにしています。決まりや金額は変わることがあるので、最新の内容は各窓口で確かめてください。
- 総務省統計局「家計調査報告〔家計収支編〕2025年(令和7年)平均結果の概要」(単身世帯〈平均年齢58.6歳〉の消費支出は1か月平均173,042円・食料49,321円・住居21,667円・交通通信19,334円・光熱水道13,333円/消費支出に直接税・社会保険料などの非消費支出は入らない)
- 総務省統計局「家計調査 収支項目分類」(非消費支出=勤労所得税・個人住民税・自動車税などの税と、公的年金保険料・健康保険料・介護保険料・雇用保険料などの社会保険料/掛け捨ての火災・地震保険料は消費支出)
- SUUMO「賃貸契約に必要な初期費用(敷金礼金など)の相場はどのくらい?」(2025年9月28日更新:初期費用の総額の目安は家賃の4.5〜5倍・敷金礼金前家賃各1か月分・仲介手数料0.5〜1か月分と消費税・保証料・火災保険料/引越し費用はシングルで3万〜10万円・3月後半や連休前後を避けると割安/家具家電を持っていなければ購入が必要・知人から譲ってもらう方法も)
- 日本年金機構「国民年金の保険料はいくらですか。」(令和8年度は月額17,920円)
- 日本年金機構「会社を退職したときの国民年金の手続き」(退職し、しばらく次の会社に入らない場合は、その期間は国民年金第1号の手続きをして保険料を納める)
- 横浜市「退職後の住民税は…」(住民税は前年の所得をもとに6月〜翌5月に給与から納める・退職後は残りを納める)
- 協会けんぽ「任意継続」(保険料は退職前に控除されていた額の2倍〈上限あり〉)
- 厚生労働省「Q&A~労働者の皆様へ(基本手当、再就職手当)」(自己都合退職の給付制限は待期7日のあと原則1か月・認定日の約7日後に振り込み)
- ハローワーク「基本手当について」(1日あたりの金額は、離職前6か月の賃金をもとにした日額のおよそ50〜80%〈60〜64歳は45〜80%〉・年齢区分ごとに上限額)
- ハローワーク「よくあるご質問(雇用保険について)」(最初の振り込みは、給付制限のない方でも求職の申込みから約1か月後〈初回認定日の約1週間後〉)
- 厚生労働省「生活困窮者自立支援制度」(住んでいる地域の自立相談支援機関で、家賃が払えなくなりそうなときなどに相談できる)








