仕事を辞めるなら貯金はいくら?辞めたあと毎月いくら要るか、職人が辞める前に数える方法

職人が辞める前に 辞めたあとのお金を数える 貯金で何か月暮らせる? 部屋の初期費用も先に

こんにちは、ゆうペイです!

この記事は、職人を辞めたいけれど、辞めたあとのお金をまだ数えていない人に向けた話です。
貯金がいくらあれば辞めても大丈夫なのか、はっきり答えられる人は多くないと思います。
しかも辞めたあとは、給料から引かれていた税金や保険料を自分で払う形になるので、通帳から出ていくお金は今より増えることが多いんです。

💭

心の声

貯金はあまりないけど、辞めてから考えればなんとかなるでしょ。

その気持ち、わかります。
ただ、寮を出て部屋を借りたいと言いながら、まとまった初期費用がたまらず、いつかいつかでそのまま寮に住み続けている人を見てきました。
辞めたあとに詰まりやすいのは、住む所のお金なんです。

☝️結論から言うと、辞める前に「辞めたあと毎月いくら要るか」と「今の貯金で何か月暮らせるか」を数えておきます。
目標の金額がたまるまで辞めてはいけない、という話ではありません。
数字が分かっていれば、足りない分をどう埋めるか、いつ辞めるかを自分で決められます。

⏰ 辞める前にお金を数えておく理由は3つ

🏠

住む所を変えるなら、まとまったお金が要る

部屋を借りる初期費用は家賃の4.5〜5か月分ほどが目安で、寮の家具を使っていた人は、家具や家電もそろえることになるから

💴

辞めたあとは、出ていくお金が増える

次の会社にすぐ入らない人は、給料から引かれていた住民税や保険料を自分で払う形に変わるから。国民年金だけでも月17,920円(2026年度)かかる

⏳

収入が止まる期間がある

自分から辞めると、失業保険の最初の振り込みは、ハローワークで手続きしてから2か月ほど先が目安(雇用保険に入っていて、受け取る条件を満たす人の場合)。辞めてから手続きするまでの日数もかかるので、そのあいだは貯金で暮らすことになる

この記事では、職人を辞めたい人向けに、

  • 辞めたあと毎月いくら要るかの数え方
  • 住む所を変えるときの初期費用と、今の貯金で何か月暮らせるかの数え方
  • 足りないと分かったときに、先にやること

☝️の3つをお伝えします。
通帳か銀行のアプリを手元に用意して読んでみてください。

目次

辞めたあと毎月いくら要るかは、今の出費に増える支払いを足して数える

辞めたあとの毎月の出費は、今の出費をもとに数えます。
そこに辞めたあとに毎月増える支払いを足し、仕事をしなくなって減る出費を引きます。
住民税の残りのようにまとめて払うお金は、毎月の出費に混ぜず、あとで貯金から先に取り分けます。

🧮 辞めたあとの毎月の出費の数え方

① 今の毎月の出費

通帳とカードの明細で、先月出ていったお金を合計する。家賃、光熱費、スマホ、保険、ローン、食費など。カードで払った分は利用明細で数え、通帳のカード代の引き落としは重ねて足さない。自分の口座どうしで移したお金も除く

+

② 辞めたあとに増える支払い

国民年金、国民健康保険。寮を出て部屋を借りるなら、家賃と光熱費も

−

③ 辞めたあとに減る出費

通勤のガソリン代など、仕事のためにかかっていたお金

=

辞めたあとの毎月の出費

カードや口座がいくつもあって、先月の出費を集めるのが大変な人は、辞める前に支払いをまとめておくと、毎月見る明細を減らせます。
👉 クレジットカードと銀行口座は、辞める前に整理しておこう。職人が支払いをまとめて、使わない分を解約する手順

②の辞めたあとに毎月増える支払いは、次の表で数えます。
どれも、勤めているあいだは給料から引かれていたり、会社が用意していたりしたお金です。

辞めたあとに毎月増える支払い毎月いくらかの数え方
国民年金月17,920円(2026年度)。20歳以上60歳未満で、辞めた日の翌日から厚生年金に入らない人が払う
国民健康保険住んでいる所と前の年の稼ぎで変わるので、市区町村の窓口で見込み額を聞く。会社の健康保険を続ける(任意継続)なら、保険料はおおむね今の2倍
家賃・光熱費寮費が給料から引かれていた人が部屋を借りるなら、家賃と光熱費を自分で払う
家族の扶養に入る人などは、払う額が違います(扶養の決まりは健康保険と年金で別)。2026年10月時点の日本年金機構・協会けんぽの案内より。

💰 毎月の出費とは別に、先に貯金から取り分けるお金

住民税の残り

給与明細の住民税の欄の額に、辞めた時点で残る月の数(5月分まで)をかけた額。仕事を探す期間が次の年の6月にかかるなら、辞めた年の稼ぎにかかる新しい住民税も見込む。6月〜12月に辞めると、残りは納付書で払う(会社に頼めば、最後の給料などからまとめて引いてもらえる)

仕事を探すあいだに払う、年に1回などのお金

車の税金、車検、年払いの保険など。先月の通帳には出てこないので、別に書き出す

住む所を変えるなら、部屋を借りるお金

部屋の契約費用(前家賃を除く)、引っ越し代、そろえる家具や家電の代金(次の章でくわしく)

※どれもまとまった額なので、毎月の出費に重ねて足さず、何か月暮らせるかを数える前に、貯金から先に引いておきます。

住民税と保険料がいつ・いくら届くかは、こちらにまとめています。
👉 退職後の住民税はいつ・いくら払う?職人が辞める前に確かめる税金と保険料

国の平均の生活費は、あてにしすぎない

国の調べでは、2025年の一人暮らしの人の1か月の出費は、平均173,042円でした。
ただ、この平均には、所得税・住民税などの税金や、年金・健康保険などの社会保険料は入っていません。
平均の年齢も58.6歳と高く、持ち家の人も含むので、住まいのお金は低めに出ています。

📊 2025年の一人暮らしの人の、1か月の出費(平均173,042円)の内訳

食費

49,321円

住まい(家賃など)

21,667円 ← 持ち家の人も含むので低め

車・交通・スマホ

19,334円

電気・ガス・水道

13,333円

そのほか(家具・服・病院・趣味・付き合いなど)

69,387円

※所得税・住民税などの税金や、年金・健康保険などの社会保険料は入っていません(火災保険のように、入っている保険料もあります)。一人暮らしの人の平均年齢は58.6歳です。総務省「家計調査」2025年(令和7年)平均より(車・交通・スマホは「交通・通信」、そのほかは「家具・家事用品」「被服及び履物」「保健医療」「教育」「教養娯楽」「その他の消費支出」の合計)。

平均は、ほかの人の暮らしを全部ならした数字です。
辞めたあとに自分がいくら要るかは、自分の通帳で数えたほうが確かです。

🔎 職人なら、ここも数える

・日給など働いた日数で給料が変わる人は、今の手取りを1年で均して見る(雨の多い月は少ない)

・寮費が給料から引かれていた人は、辞めると家賃と光熱費が別に出ていく

・会社持ちだったガソリン代や道具代、車のローンがある人は、それも毎月の出費に入れる

今の手取りを1年で均す数え方は、こちらにまとめています。
👉 職人の給料が安くて辞めたい人へ。辞める前に手取りを比べよう

住む所を変えるなら、初期費用を先に数える

見てきた中で、辞めたあとにいちばん詰まりやすかったのは住む所のお金です。
部屋は、毎月の家賃とは別に、借りるときにまとまったお金がかかります。
このお金がたまらないと、住む所を探すところから進めなくなります。

🏠 例:家賃5万円の部屋を借りるときにかかるお金

借りるときにかかるお金(初期費用)

敷金 5万円(1か月分)・礼金 5万円(1か月分。礼金なしの部屋もある)・前家賃 5万円(1か月分)・仲介手数料 2.5万〜5万円と消費税(0.5〜1か月分)・保証料や火災保険料など

合わせて22.5万〜25万円ほど ← 家賃の4.5〜5か月分

引っ越し代

一人暮らしで3万〜10万円ほど。荷物の量・距離・時期で変わる

家具・家電(持っていなければ)

寮の家具を使っていた人は、冷蔵庫・洗濯機・布団などを一度にそろえることになる

※SUUMO「賃貸契約に必要な初期費用の相場」(2025年9月)の説明による目安です。礼金や仲介手数料のない部屋もあり、物件や地域で変わります。

この例では、家具や家電の前に、初期費用と引っ越し代だけで25万〜35万円ほどかかります。
部屋の契約費用・引っ越し代・家具や家電の代金は、毎月の生活費とは別に先に取っておくお金として数えます。
契約するときには、入る月の家賃(前家賃)も払います。ただし、何か月暮らせるかを数えるときは、前家賃は毎月の家賃として数え、先に取り分ける契約費用には入れません。

家具のない新しい部屋で、段ボールと家電の箱を前にメモを見て考えるゆうペイ

部屋の申し込みでは勤め先や収入を見られるので、引っ越すなら勤めているうちに申し込んだほうが進めやすくなります。
👉 無職だと部屋は借りにくい?職人が辞める前に、住まいと住所を決めておく理由

初期費用を減らす方法と、足りない分を寮にいるうちに貯める順番は、こちらにまとめています。
👉 寮を出たいのに初期費用がない職人へ。部屋を借りるお金の減らし方と、寮にいるうちの貯め方

寮や社宅つきの会社を、比べたうえで選ぶのも1つの道

住まいと仕事が一緒に決まる寮や社宅つきの会社を、よく考えて選ぶ人もいます。
避けたいのは、お金がなくて住む所に困った結果、条件を比べないまま入ってしまうことです。
選ぶときは、次の3つを確かめてから決めます。

🔑 寮や社宅つきの会社を選ぶときに確かめる3つ

①

入るときにかかるお金があるか

②

寮費や光熱費が、毎月いくら給料から引かれるか

③

辞めたら、いつまでに出る決まりか

寮費などを引いたあとの手取りで、ほかの仕事と比べてから選べば、思っていなかった条件に困ることも減らせます。

先に取り分けた残りの貯金で、何か月暮らせるか数える

辞めたあとの毎月の出費が分かったら、今の貯金で何か月暮らせるかを数えます。
その前に、住民税の残りや年払いのお金、住む所を変える人は部屋の契約費用(前家賃を除く)・引っ越し代・家具や家電の代金を、貯金から先に引いておきます。
残った貯金を、辞めたあとの毎月の出費で割ります。

🧮 今の貯金で何か月暮らせるかの数え方

(今の貯金 − 先に取り分けるお金)

取り分けるお金=住民税の残り・年払いのお金・住む所を変えるなら部屋の契約費用(前家賃を除く)と引っ越し代と家具や家電の代金

÷

辞めたあとの毎月の出費

=

今の貯金で暮らせる月の数

📊 例:貯金が60万円で、辞めたあとの毎月の出費が20万円の人が、暮らせる月の数

引っ越しなどのまとまった出費がない場合(60万円 ÷ 20万円)

3か月

部屋を借りて、契約費用(前家賃を除く)・引っ越し代・家具や家電で30万円使う場合(30万円 ÷ 20万円)

1.5か月 ← 失業保険が入る前に尽きる

※数え方を見せるための例です。失業保険の最初の振り込みまで2か月、そのほかの収入はなく、住民税の残りなどほかに取り分けるお金もないと仮定しています。実際は、住む所によって毎月の出費も変わります。

自分から辞めた場合、受け取る条件を満たしていれば、失業保険の最初の振り込みは、ハローワークで手続きしてから2か月ほど先が目安です。
辞めてから手続きするまでの日数もかかりますし、辞めた理由によって時期は変わります(待ちが3か月の人は、もっと先になります)。
この例で部屋を借りる人は、失業保険が入る前に貯金が尽きてしまいます。
それに、失業保険の1日あたりの金額は、辞める前6か月の給料をもとにした日額の、年齢や給料によっておよそ45〜80%で、上限もあります。入り始めても、足りない分は貯金から出ていきます。

失業保険がいつから・いくら出るかは、こちらにまとめています。
👉 職人が辞めたら雇用保険はどうなる?入っているかの確かめ方と、もらえるお金

何か月分の貯金があれば安心かは、人によって違います。
収入が止まったときのための貯えは「生活防衛資金」と呼ばれることもありますが、大事なのは、自分の貯金で何か月もつかを知っておくことです。

足りないと分かったら、先にやること

数えてみて足りないと分かっても、慌てなくて大丈夫です。
何がなんでも、目標の金額がたまるまで辞めてはいけないわけではありません。
足りない分をどう埋めるかを、辞める前に決めておきます。

🧭 貯金が足りないと分かったときに、先にやること

🗓

辞める時期を少し先にして、そのあいだに貯める

足りない額を、毎月貯められる額で割ると、何か月先に辞めればいいかが分かる。たとえば30万円足りない人が月5万円ずつ貯めるなら、6か月先

🔎

勤めているうちに次の仕事を決めて、収入を途切れさせない

次の仕事が決まってから辞めれば、失業保険を待たずにすむ。ただし最初の給料日までは貯金で暮らすので、入社日と最初の給料日、最初に受け取れる額も確かめておく

✂️

毎月の出費を減らす

スマホ代や保険、車など、毎月決まって出ていくお金から見直すと、減らした分がそのまま毎月残る

🏠

住む所のお金を抑える

礼金や仲介手数料のない部屋を探す、引っ越しは混む時期(3月後半や連休の前後)を避ける、家具や家電は知り合いから譲ってもらう。寮や社宅つきの会社を、比べたうえで選ぶのも1つの道

※30万円・月5万円は、数え方を見せるための例です。住む所のお金の抑え方は、SUUMO(2025年9月)の説明より。

次の仕事を勤めながら探す方法は、こちらにまとめています。
👉 転職活動は辞める前?辞めてから?職人が在職中に始めて分かる、自分の値打ち

スマホ代や保険など、毎月の支払いを何から見直すかは、こちらにまとめています。
👉 固定費の見直しは何から?職人が仕事を辞める前に、毎月の支払いを減らす順番

💡 体や心が限界なら、お金より先に体を守る

体や心がもう限界なら、お金がたまるのを待つより、先に体を守ることを考えてください。会社の健康保険に入っている人は、辞める前に病院で診てもらうと、働けないあいだのお金(傷病手当金)が出ることがあります。家賃が払えなくなりそうなときは、住んでいる地域の自立相談支援機関に相談できます。
👉 全国の自立相談支援機関の一覧

体のことで辞めるときのお金の順番は、こちらにまとめています。
👉 ケガや病気で職人を辞めるとき、お金はどうなる?傷病手当金と失業保険の順番

壁のカレンダーに印をつけながら、貯金箱に硬貨を入れるゆうペイ

数えないまま辞めると、困ること

😣 数えないまま辞めると起きることと、防ぎ方

① 出たいのに、初期費用がたまらず寮から出られない

部屋を借りるお金がそろわないまま、いつかいつかで時間がたってしまいます。

✅ 防ぎ方:初期費用と引っ越し代を先に数え、毎月の生活費とは別に取っておく

② 失業保険が入る前に、貯金が尽きる

自分から辞めると、失業保険の最初の振り込みは手続きから2か月ほど先が目安です。辞めてから手続きするまでの日数もかかります。

✅ 防ぎ方:手続きまでの日数と、振り込みまでの2か月ほどを数に入れておく。できれば勤めているうちに次の仕事を決め、最初の給料日も確かめる

③ 住民税や保険料の支払いで、貯金が思ったより早く減る

給料から引かれていた分が、納付書で自分で払う形になります。

✅ 防ぎ方:毎月払う年金や保険料は毎月の出費に足し、住民税の残りなどのまとまった支払いは、先に貯金から取り分けておく

④ お金が尽きて、条件を比べないまま次の仕事に入る

すぐお金になる日払いや寮つきの仕事を、比べる余裕がないまま選ぶことになりやすくなります。

✅ 防ぎ方:貯金で何か月もつかを知っておき、尽きる前に次を決める

まとめ:辞める前に、辞めたあとのお金を数えておこう

😣 数えずに辞めると

・思ったより早く貯金が減る

・住む所を変えたくても変えられない

・急いで次の仕事を選ぶことになる

😊 数えてから辞めると

・何か月もつかが分かっている

・初期費用を先に取っておける

・辞める時期を自分で決められる

  • 辞めたあとの毎月の出費は、今の出費に増える支払いを足して数える。国民年金・国民健康保険、寮を出るなら家賃と光熱費。住民税の残りや年払いのお金は、毎月の出費に混ぜず先に取り分ける。国の平均の生活費には、税金や社会保険料は入っていない
  • 住む所を変えるなら、初期費用を先に取っておく。家賃の4.5〜5か月分ほどの初期費用に、引っ越し代、持っていなければ家具や家電の分。寮や社宅つきの会社を比べたうえで選ぶのも1つの道
  • 何か月暮らせるかは、先に取り分けた残りの貯金を、辞めたあとの毎月の出費で割る。自分から辞めると、失業保険の最初の振り込みは手続きから2か月ほどが目安。足りなければ、辞める時期・次の仕事・出費の見直しで埋め方を決める

保険料の額や制度の決まりは、これからも変わることがあります。
でも、「辞めたあとのお金を、辞める前に数えておく」ことの大切さは変わりません。

☝️今日やることは1つだけです。
通帳を開いて、先月出ていったお金を書き出す
家賃、光熱費、スマホ、保険、ローン、食費を足せば、今の毎月の出費が分かります。
そこに辞めたあとに毎月増える支払いを足し、住民税の残りなどのまとまった支払いを貯金から先に取り分ければ、何か月暮らせるかが見えてきます。

足りない数字が出ても、がっかりしなくて大丈夫です。
いくら足りないかが分かれば、いつ辞めるか、何から始めるかを自分で決められます。

住む所を変える人は、部屋の申し込みや住所のことも、勤めているうちに進めておくと安心です。
👉 無職だと部屋は借りにくい?職人が辞める前に、住まいと住所を決めておく理由

辞めたい理由別に、辞める前に確かめることは、こちらにまとめています。
👉 職人を辞めたいと思ったら、辞める前にやること。次の仕事とお金で困らないための準備

辞める前の準備は7つにまとめているので、できるところから始めてみてください。
👉 辞める前の準備7つを見る

📚 出典・参考

2026年10月時点の公式ページなどをもとにしています。決まりや金額は変わることがあるので、最新の内容は各窓口で確かめてください。

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